久しぶりに本を出しました!
出版社内容情報
かつて、ベトナムの戦場で殺された日本人特派員がいた……
盟友の死から戦場フォトグラファーが見つめ続けた、「侵略の構図」
1979年、戦後の疲弊したベトナムに中国が侵略した「中越戦争」。この戦争を糾弾し続けた「赤旗」特派員・高野功は、35歳で銃弾に散った。
現場に居た日本人報道写真家が向き合い続けた、侵略戦争の本質とは?
ベトナム戦争とウクライナ侵攻に共通する「帝国主義的侵略」に、現場の視点から迫る
内容説明
1979年、戦後の疲弊したベトナムに中国が侵略した「中越戦争」。この戦争を糾弾し続けた「赤旗」特派員・高野功は、35歳で銃弾に散った。現場に居た日本人報道写真家が向き合い続けた、侵略戦争の本質とは?
朝日新聞の「著者に会いたい」シリーズに取り上げられてから一気に問い合わせが増えました。
ジュンク堂さん、紀伊國屋さん 良い場所に置いてくださってありがとうございます!
私の3.11原発関連写真2点を含む国際アート作品展がアメリカで始まりました。
ニューヨークのマンハッタン島にあるThe Anya and Andrew SHIVA Galleryで昨年の12月30日から今年の7月末まで開かれています。
写真での参加は私のみ、あとは全員絵画か彫刻による表現です。総合タイトルは「Silence」…“The right to silence?”(沈黙への権利)というもの。逆説的表現なのでしょう。
基本コンセプトは米憲法修正第5条が掲げる〝何人も証拠なしに刑を科されることがあってはならない“です。
ジョージ・フロイドさんが警官に虐殺された事件を契機に沸き上がったBLM(Black Lives Matter黒人の命は大切だ)運動が高揚する中で出てきた企画です。
私の作品題は”Explosion(爆発)”. 福島原発によって(沈黙を余儀なくされた)双葉町の人々の姿です。
出品者はみんなボランティア、無償での出品ですが、世界中から作品が集まりました。(展示壁面とSHIVA Galleryの写真)
かつてアイゼンハワー大統領は「Atomic for peace(平和のための原子力)」とぶち上げて、水爆実験や核兵器開発から世界の目をそらさせ、原子力発電を日本に売り込みました。原発という未完の技術は米・スリーマイル島やチェルノブイリの惨事で露呈し、福島原発へとつながりました。
私の写真を選考した審査員らが3.11を知ってのことかどうかわかりませんが、その10年目の節目でアメリカで展示となったのは充分にアイロニカルな意味を持ったはずです。
アート展のパートIは「修正第5条がらみの作品—社会や刑務所で強制される沈黙—」が主題となっています。
私の作品のあるパートIIは「アジアにおける‶課された沈黙“」を掲げています。
主催者のパンフでは「…日本においては、沈黙は意見の違いを避けるためのものでもあるが、中村梧郎の作品にみられるように、その沈黙が相反する考えを明らかにする場合もある」と解題されています。
注目すべきは、米社会のひずみを表現する運動に多くのアーティストが呼応しているだけでなく、美術館もキュレーターも一体となって支えているという点です。1%の富裕層に対して99%の貧困があるとしてウォールストリートに座り込んだ人々をはじめ、アメリカの多くの若者たちが差別も抑圧もない新しい社会の実現を模索し始めています。
アメリカには、かつてマッカーシー旋風で弾圧されたフォトリーグの写真家たちがいました。
彼らが掲げた社会変革の展望を受け継ぐアーティストたちが行動し始めているということなのでしょうか。
※東京新聞でも紹介されました。
NEW!
2020年オレンジマラソン企画の詳細が決定!
年始はホーチミンでのんびりチャリティマラソンを。
2020年1月に実施します!
[オレンジマラソンとは]
以前より「マラソンを通して現在も続く枯葉剤について 多くの人に知ってほしい」と、チャリティマラソンの構想を考えていました。
そこで毎年1月に行われる「ホーチミンシティマラソン」に並行する形で、オレンジマラソンを企画し、2018年1月、
多くの方の支援により、これを実施する ことができました。
立ち上げ時には、オリンピック金メダリストの高橋尚子さんが趣旨に賛同してくださり、参加していただけました。
これはNHKやTBSテレビで放映され、大きな反響を呼びました。
このマラソンを通して、現在も第三 ・四世代と続いている枯葉剤の被害について知っていただけたらと思います。
ベトナム戦争が終わって40年以上が経過しました。
米・コロンビア大学の調査では450万人のベトナムの人々が枯葉剤を浴びています。
被ばくしたベトナム帰還米兵には米政府から手厚い補償が与えられました。ベトナムの被害者も米連邦地裁に訴え出ましたが、2009年連邦最高裁が最終的に不受理を決定、何の補償もされずに終わりました。
この間、長い間救済されずにいたベトナムの被災者たち、とりわけ障がい児を抱えた家庭は極貧の暮らしを余儀なくされています。
そんな人々を少しでも支えようと、このマラソン企画が生まれました。
2018年1月に行われた第一回オレンジマラソンでは、シドニーオリンピック金メダリストの高橋尚子さんもこの支援マラソンに賛同、参加していただきました。
この枯葉剤被害者支援のチャリティ国際オレンジ・マラソンは、日本とベトナムの市民の力によって開催することができました。
この様子はNHK「おはよう日本」、ならびにTBS「ニュース23」にて、そのドキュメンタリー番組が放映されています。
そしてマラソンを組織したベトナムのPULSE ACTIVE社の協力により、2019年1月にもオレンジ・マラソンを挙行することが決定しており、今後も継続して開催していく予定です。
少しずつでもオレンジ・マラソンを応援してくださる人々が増え、枯葉剤被害者の支援の輪が大きくなることを信じています。
そのような願いを込めてオレンジ・マラソンを運営しています。
後援:JICA 独立行政法人国際協力機構
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オレンジ・マラソンの会事務局(富士国際旅行社内)
事務局長 中村梧郎 担当西須
〒160-0022 東京都新宿区2丁目11-7宮廷ビル4F
℡ 03-3357-3377, Fax 03-3357-3317
*エントリーのお問い合わせも上記㈱富士国際旅行社へ
支援寄金は下記口座へ
ゆうちょ銀行振替口座:オレンジマラソンの会
00190‐8‐767446
ベトナム・ホーチミンにて。
1月にチャリティイベントとしてオレンジマラソンを開催しました。
高橋尚子さんをはじめ多くの関係者に深く感謝申し上げます。
(詳細は後日お伝えします。)
※この様子はNHKおはよう日本で放送されました。